
ここでは舌の病気の中でも、猩紅熱について詳しく説明していきます。
猩紅熱とは、溶連菌という細菌に感染して起こる感染症です。溶連菌感染症の種類の中でも、そう多くはない部類に入ります。乳幼児に多く見られ、舌の表面がいちごのように赤く腫れる「イチゴ舌(イチゴ状舌)」という特徴的な舌の症状を来たす病気です。
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【猩紅熱の原因】
猩紅熱の原因は、A群β溶血性連鎖球菌、略して溶連菌という細菌の感染によって発症する病気です。感染経路としては、主に咳やくしゃみによる飛沫感染です。溶連菌感染症の中でも、全身に粟粒状の発疹やイチゴ舌が見られるものを猩紅熱と呼ぶのが一般的です。【猩紅熱の症状】
猩紅熱の症状は、主に38〜40度を超える高い発熱、喉の痛みと腫れ、イチゴ舌、全身に及ぶ赤い発疹などが現れます。炎症が強いと舌全体も腫れて痛みを伴うこともあり、嚥下障害を起こしたりひどい場合には呼吸困難を起こす恐れもあります。また、中耳炎や腎炎などを併発することもあるので注意が必要となります。また、発熱がある急性期には他人への感染力がありますが、症状が落ち着くと感染力はほとんどなくなります。
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【猩紅熱の治療】
猩紅熱の治療は、ペニシリン系の抗生剤を2週間程度服用する薬物療法が基本となります。発熱中は水分や栄養が不足すると脱水症など危険な状態に陥ることもあるため、十分な注意が必要となります。また、ほとんどの場合では薬物療法のみで3〜5日ほどで回復していきますが、腎炎など合併症を起こしている場合には入院する場合もあります。また、症状が落ち着いても処方された薬を自己判断でやめないようにし、決められた期間は必ず継続して服用するようにしましょう。
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